(はじめに)
"Nanako SOS"
Schoolgirl Nanako is a supergirl. She is a charming girl of good conduct, but she is too timid to be active as a champion of justice. She has 2 boyfriends, Yotsuya and Iidabashi. Yotsuya is a genius, but on the other hand he is an eccentric miser. Iidabashi is an ordinary person, but he cannot much help for Nanako, and he is sometimes self-satisfied ......

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公式サイトの情報によれば、「ななこSOS」がフランスで出版されるそうだ。TVアニメ版が海外でも放送されたようなので、それを観てななこを知っている人も多いのかも知れない。ちなみにアニメの海外版タイトルは以下のとおり。"Azuma Hideo"の名前と共にそれぞれの題名を合わせて検索すると、外国のデータが発見できるだろう。
フランス:Supernana
イタリア:Nanà Supergirl
アメリカ:Nana the Supergirl
(どうも他国では「なな」という名前になっているらしい。)
日本語原作は早川書房から全話が刊行されており、おそらく入手に困難は無い。とはいえ良い機会だと思うので、このブログでも取り上げてみることにした(テキストには単行本として最新のものであるハヤカワコミック文庫版(画像はそれらの表紙)を用いています)。
それにしても……。
もし”正義の味方”として見るならば、およそこの世にななこほど、役に立たなさそうな超人も珍しいのではないかという気がする。
そもそもにおいて彼女には、何が正義で何が悪なのかといった、基礎の基礎になるような定見は無いようだ(?)。だからそれを行動理念として、自らが正義と信じるところを実現する為に悪と戦ってこれを駆逐するといった自発的な能動もまず見られない(?)。
おまけに、ななこにはどこか人をイライラさせるところがある(?)。素早くカッコよく行動して欲しい時に何をやってるんだかモタモタしているし(?)、そんなことしてたらみっともないぞと思うような真似でも命じられるとやってしまうし(?)、鮮やかな斬り返しを期待して見ていればてんで頓珍漢な事を大真面目でやってのける(?)。
かくて、一緒に行動している四谷くんはしょっちゅうあれやこれやの指図をせねばならなくなり、それをはたで見ている飯田橋くんはいいなりになっているななこの為を思って叫ばずにはいられなくなる。そしてそれによってななこは板ばさみになり、どうしたら良いのか分からなくなって、とうとう泣き出してしまうのだ。
これほどなさけない超人があるだろうか?
といって、では、いつでもか弱いばかりのななこなのかと思っていると、これがどうしてどうして。食中毒により(?)不良少女としてたぐい稀な適性(?)と才能(?)を発揮している時がある。嫉妬心からか、料理のような体裁をつくろいつつ四谷くんにお仕置きを加えるなど、むせ返るくらい濃厚に”女”を匂わせている時がある。ななこは、あどけない容貌の奥に、一筋縄ではいかない謎や秘密を泉のようにたたえているのだ。
それでも、ななこは殆どいつも、いたいけな娘である。おとなしい性格で、揉め事を嫌い、平和を愛し、物柔らかで従順だ。が、それは毎度のように災いし、ありとあらゆるイザコザがまるで逆らえない引力によるかのように、彼女の身に引き寄せられてしまい騒動が絶えない。美徳の不幸、というのだろうかこれは。
読者はあきれ果てて考える、「この子は命令されるのが好きなのではないか? いじめられて泣いてしまう、そういう”かわいそうな女の子”としての自分が好きなのではないか?」と。しかしみんな口には出さない。余計な事を言うとまた、ななこはポロポロ涙をこぼすだろうから。
なんとも頼りない超人ではある。けれどそういうななこだからこそ、見ていて誰もがひとこと言いたくなるのかも知れない。瞬時に戦略を算出する四谷くんの頭脳は彼女の行動をサポートし、傷つきやすい乙女心をかばっていたわる飯田橋くんの優しさは彼女の精神を守っている。彼らがななこを太陽としてその惑星のようになっているのは、ななこがそれだけ魅力ある少女だからなのだろう。
ななこは「SFな大和撫子」(?)として、今のままで良いのだろうと思う。いつまでも、いつまでも。
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(『ななこMYLOVE』 1983年11月)
(ポップコーン 1980年4月号)
(ポップコーン 1980年6月号)
(ポップコーン 1980年8月号)
(ポップコーン 1980年10月号)
(ポップコーン 1980年12月号)
(ポップコーン 1981年2月号)
(ジャストコミック 1981年5月号)
ジャストコミックでは読者欄の掲載記念に、販促景品として、ななこのワッペンを用いていたらしい(画像提供:大西秀明氏(吾妻ひでおFC「シッポがない」事務局長))。
(ジャストコミック 1981年6月号)
(ジャストコミック 1981年7月号)
(ジャストコミック 1981年8月号)
(ジャストコミック 1981年9月号)
(ジャストコミック 1981年10月号)
(ジャストコミック 1981年11月号)
(ジャストコミック 1981年12月号)


ななこの名前は
TVのほうのキャラクターについては、「オオトモ星人」が「Dr.石川のヘリの操縦士役」なのは「日本SFマンガ界の一大損失だ。独立させて、もっと派手に活躍させてほしい」と発言している。文章の冒頭をみるとこの時点でアニメ版は第2話まで放送されていたらしい(? 単行本のコシオビには放映テレビ局と放送時刻が書いてある)のだが、
「それ以前に描いていたパロディー物は、続けているとアイディアが煮つまって」きたりして苦しいが、「その点『ななこーー』は、キャラクター物だから、キャラの魅力が出さえすれば、多少ストーリー的にずっこけても、なんとかなる」し、「ストーリー物はアイディア勝負というわけではないから、キャラクターさえ一人立ちしてくれれば、後は楽に描ける」という。
(ジャストコミック 1982年1月号)
(ジャストコミック 1982年2月号)
(ジャストコミック 1982年3月号)
(ジャストコミック 1982年4月号)
(ジャストコミック 1982年5月号)
(ジャストコミック 1982年6月号)
(ジャストコミック 1982年7月号)
(ジャストコミック 1982年8月号)

(ジャストコミック 1982年9月号)
(ジャストコミック 1982年10月号)
(ジャストコミック 1982年11月号)

描き下ろしピンナップとして「ななこ対Dr.石川」と「吾妻ひでおアニメ講座 ななこ飛びまーす!!」が綴じ込み付録になっている(1枚の裏表)のだが、とりわけ珍しい(?)のは後者で、なんでも「本職のアニメーターさんに手とり足とり教えていただいて描きあげた」ものなのだとか。おまけとして「オーデヒ・アヅマのふりむきアクション!!」なる動画も描かれている。
巻頭の8ページだけは2色刷りなのがこの単行本のさらなる特徴のひとつで、初出の雑誌連載時にどんなふうであったかをうかがい知る事が出来る。そのうちの2ページ、扉(標題紙)およびその裏にある目次も2色刷りなわけだが、後者は単行本のために描き下ろされたものなのか、その絵のサイズが独特なことに気付く。この巻では主役たち3名のセピア写真みたいな感じの1葉があり、そのすみに三角形が2つ描かれている。これは当時まだ、アルバムというと、写真の四隅を固定するのに、かようなシールが良く用いられていたのを模しているようだ。

そして「近頃流行の入浴シーン」もあるのだったが、ここでななこは何故かカチューシャ(ヘアバンド?)をつけたままで風呂に入っているかに見える(?)。
(ジャストコミック 1982年12月号)
(ジャストコミック 1983年1月号)




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(ジャストコミック 1983年2月号)
(ジャストコミック 1983年3月号)
(ジャストコミック 1983年4月号)
(ジャストコミック 1983年5月号)
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(ジャストコミック 1983年6月号)
(ジャストコミック 1983年7月号)
(ジャストコミック 1983年8月号)
(ジャストコミック 1983年9月号)
(ジャストコミック 1983年10月号)
(ジャストコミック 1983年11月号)
(ジャストコミック 1983年12月号)
(ジャストコミック 1984年1月号)
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(ジャストコミック 1984年2月号)
(ジャストコミック 1984年3月号)
(ジャストコミック 1984年4月号)
(ジャストコミック 1984年5月号)
(ジャストコミック 1984年6月号)
(ジャストコミック 1984年7月号)
(ジャストコミック 1984年8月号)
(ジャストコミック 1984年9月)
(ジャストコミック 1984年10月)
(ジャストコミック 1984年11月号)
(ジャストコミック 1984年12月号)
(ジャストコミック 1985年1月号)
(ジャストコミック 1985年2月号)
(ジャストコミック 1985年3月号)
(ジャストコミック 1985年4月号)
(ジャストコミック 1985年5月号)
(ジャストコミック 1985年6月号)
(「ななこSOS 5」(光文社)1986年7月)
(「産直 あづまマガジン 1」2001年7月)
(「産直 あづまマガジン 2」2002年7月)
(「産直 あづまマガジン 3」2003年7月)
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